エッセイ
ビールの苦味
201505/17
カメラを鞄に入れ忘れて外出してしまった日はどうも味気ない。フィルムを買うお金がなくて装填できずにいる時もそうだ。景色がもったいない、とは妙な言い方だが目に映り通り過ぎていくものたちを惜しく、愛おしく感じ、…
子房摘み
201505/13
つつじの花びらの根もとを唇ではさみ、蜜を吸いだしては「今年はいい咲きだ」と談笑しているおじさんたちが公園にいて、見上げる五月の陽光が目に染みた。 僕の郷里、群馬県館林市。最近では日本一暑い町として知られ…
第22回別冊スクラップブック『二枚のデッサン』
201501/25
予定日は12月2日で、生まれたのは14日。われながらのんびりしていたと思う。いや、出てくることに対し最後までしりごみしていたのではないだろうか。その逡巡は妊娠三ヶ月目に切迫流産しかけたという話からもうかが…
精叫華幻樂団の紹介
201409/01
2011年、夏。精叫華幻樂団の合宿にて。 2011年秋、その舞台『生狂乱舞♂/♀』を終えて。 そして2014年の秋、再びこの劇団が動き出した。 &nb…
シカミミの絵日記19『学生九条の会 / ドライブ・レンタカー』
201407/06
その日の授業後「あの、共産主義は好きですか?」と見知らぬ青年に尋ねられた。あたかも「綺麗なお姉さんは好きですか?」と聞くかのように。思わずハイ、と答えてしまった。これが運命のはじまりだった。彼の名はSと言…