第23回別冊スクラップブック『Surface Pro 4を買ってみた』
久しぶりの別冊スクラップブック、別の名を「買ってみた」シリーズの掲載です。お気に入りのものを紹介したり、そういうものと出会って変化していく自分の姿をさらしていくページです。この気恥ずかしい場所を「ビルドゥングスロマン(成長物語)」という古典的な枠組みに強引に位置づけることで、どうにかこうにか、やってきています。
ではさっそく、今回の物語のはじまり、はじまり……。
いただいた誕生日メッセージに心温かくなり、懐が寒くなるのを承知で自らへのプレゼントに「Surface Pro 4」を購入した。そろそろ買わなくてはと思っていた新しいPCだ。それもタブレットとノートパソコンの機能を併せ持った、いわゆる「2in1」と呼ばれるものである。
買い替える必要があったのは、前の機種が生産から10年以上も経っており、実はOSもXPだったりして、色々とヤバかったからだ。しかし別の見方をすると、彼(彼女)は大ベテランで故障も少なく、安定的な強さを誇っていたことになる。
その名も「Let’s note CF-Y5」、あの堅牢なレッツノート(Panasonic)の一員である。こいつはすごい奴だった。(写真手前)
そもそも中古で譲り受けたものなのだが、屋外での少し激しいUstreamの中継(端的にデモだが)にも耐え、失敗が許されないネット番組の放送にも黙って忍び、モバイル性に優れているのをいいことに、かなりの現場を引きまわしてしまった。でも恨み言ひとついわずに壊れない。
例えるなら「スタバでMacBookをおしゃれに叩く人」をこれで叩いても、電源を入れれば何事もなかったかのように「ようこそ!」と言ってくるであろう強者だ。
別にMacに対抗しているつもりはないが、ふり返れば前の前のPCもIBMのThinkPadで、華がないというか無骨というか、スタバに入れないというか、そういう道を歩んで来てしまったので、今回もまたMicrosoftのお世話になることにした。ライセンスだけでなく、自社製品の開発にも乗り出したようで。使用したばかりですが、当然、Windowsとの相性はいいのでしょう。
レッツノートも最後まで魅力的だったが、スマホを持たない身としては、タブレットの利便性を得られるのはありがたい。おしゃれな写真を撮ってその場でシェア!みたいなことも、やっぱりしてみたい。
というのは半ば冗談で、日々出回っていることが多いので、出先でキーボード入力による文章・資料・メールのやり取りが可能になることこそ大変ありがたい。またアプリだけでなくウェブも併用できるから、慣れたかたちで情報を収集し、提示することもできる。
ポケットWi-Fiはもとから契約していたので、それも流れに掉さすような展開に与した。そのWi-Fiも長持ちしていて、ショップの店員さんからは「この初代が一番いいんです」と言われるほど。PCと同じく、古くても良い奴なのだ。死なない老兵は消え去るばかりが能ではない。一線(死線)を越えるといつしかキングとか、レジェンドとか呼ばれるようになる。
「Surface Pro 4」は年末商戦や「5」の発売も取りざたされていることから、タイプカバーや手提げケース、それに変換アダプターとか解説本みたいなのもついて、そこそこ値下げしてくれた。基本的なOfficeも入っている。さくさく動いて気持ちがいい。
あのレッツノートの時代とはまた違った活動ができることを、今から自分も楽しみにしている。
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