第24回別冊スクラップブック『Surface Pro 4で撮ってみた』
『Surface Pro 4を買ってみた』のつづき。
さっそく「Surface Pro 4」で写真を撮ってきた。タイプカバー(キーボード)を外してタブレット端末として町に持ち歩く。
場所は近所で、何度もカメラを向けたことがあるルートだから、比較もしやすい。麹町→半蔵門→北の丸公園→竹橋→皇居と道順をたどったが、とても気持ちの良い散歩日和だった。
バッテリーは充分に持つ。機動性もあり、スナップショットを撮るときにも間に合う。撮影はすべてオートモードで、シャッター速度、ISO感度、明るさはその場でお任せ。ピントだけをタップして合わせ、たぶん、スマホと同じ撮り方で行った。(ガラケーユーザーなのでそのへんは明るくない。)
「Surface Pro 4」は800万画素のリアカメラと、500万画素のフロントカメラを搭載。ここでは画面を見ながら撮影できるリアカメラの方を使う。適正露出やズーム機能についてはコンデジに劣るが、標準搭載のアプリ「フォト」で編集可能だったし、晴れた日の屋外だったら難しいことを考えずに気軽にタップしてゆくだけ。それでけっこう抜けがいい画を何枚か撮ることができた。
#1
編集作業がまた楽しく、タッチペンで感覚的に数値を左右に振ってゆける。高精細な画面とマッチしこれはとても使い勝手がよく、surfaceをペンタブとして使うイラストレーターがいることも頷ける。
そもそもsurfaceはちゃんとしたカメラで撮影したRAWデータやフルHDビデオの処理が可能なスペックを売りにしていて、内蔵カメラは遊びの一つに過ぎない。だけれども遊び心を満たしてくれる工夫が随所にある。
搭載されている「フォト」では自動補正はもとより、ライト、色、暖かさといったわかりやすい言葉で微調整を行えるようになっている。他にも明瞭度やふちどりのつまみがあったり、多くのフィルターも選択できる。
ただ今回はできるだけ元の写真の味わいを残すためにフィルター機能は一切使わず、自動補正に委ねることにした。あとは少し、色温度をいじっただけ。例えば先ほどの写真#1をそのように軽く編集すると……
#1´
こんな感じに、自分好みの質感やカラーに仕上げることができる。これは見ての通り、空と水面がより近い色温度で映えるように青みを増してみた。秋らしいあたたかな色調は減退するが、この場合は鮮明にするのも悪くはない。
またタブレットの画面比率が3:2と写真に近いため、編集時に横位置の写真を扱いやすいという側面もあった。カメラ周りに関しては、あくまで本機での撮影ではなく、写真編集の操作性に真価を発揮するようだ。
……といったことを、撮影後にキーボートを装着してすぐに書けることが何より嬉しかったりする。もちろんこのサイトにアップすることも、カフェで一息入れるついでに難なくできる。アプリとの連携や写真のアップロードは普通は負荷がかかるものだが、動作や充電に気を取られることはなかった。タブレットとPCのハイブリッドというと、いいとこどりのオスプレイみたいに聞こえるが、こちらは全然crashしない。
それではカメラロールからこのスペースにさくっと写真をドロップしてみよう。#1´とは趣向を変え、今度は秋の日差しを感じられるように若干の補正を施す。
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