映画
映画『マルクス・エンゲルス』に寄せて1
201806/17
『マルクス・エンゲルス』を岩波ホールで鑑賞。ふたりの出会いから「共産党宣言」の誕生までを描く。 1848年のフランス2月革命から、2回の世界大戦をはさみ、僕たちはまったく同じ主題で「抑圧」の変…
映画『ライオンは今夜死ぬ』レビュー&考察――来るべき子どもたちへ、ヌーヴェルヴァーグの回答――
201801/27
――神に与えられ、奪われ、そして返された。 死を演じる老俳優、ジャン=ピエール・レオ―が『ライオンは今夜死ぬ』の作中でつぶやく言葉だ。これは、かつて愛した恋人の幻影に向かって発するフレーズであるが、“ヌーヴ…
映画『嘘を愛する女』レビュー&考察 ――「他者」を見つめるということ――
201801/21
「嘘」ほど現代を語るうえで重要な言葉もないだろう。もっともわかりやすいところでは、押して通す答弁に、それを広めるフェイクニュース。右も左も誰かが事実を隠しているのではないかと疑心暗鬼になっている。この現代を…
舞台『レプリカントは芝居ができない?』先行レビュー&考察
201801/15
細野辰興監督の新作舞台の準備が進められている。創作ユニット「スタニスラフスキー探偵団」が製作し、『貌斬り KAOKIRI』として映画化された舞台につづく最新プロジェクトだ。 2/3の初日に先駆…
第36回『恋とボルバキア』を鑑賞して
201712/10
ポレポレ東中野で小野さやか監督の新作ドキュメンタリー『恋とボルバキア』を鑑賞した。「ボルバキア」とは宿主を性転換させる共生バクテリアの一種と説明され、本作はいわゆる「LGBT映画」の範疇に入るようにみえる。…