ディラン
第41回 ウォークマンのために歩く
201801/07
年明けからけっこう歩いた。Bluetoothスピーカー目当てに買った福袋に、ハイレゾ対応ポータブルプレーヤーもあわせて同梱されていたため、せっかくなので周辺機器をそろえてみようと町に繰り出していた。 &nb…
第16回別冊スクラップブック『寂しき番町街 / Positively Bancho Street』
201401/24
麹町に移り住んでから七年が経った。自分の住む街について書いてみようと思う。その前に、ぼくは何でもない通りが好きだ。それは趣のある小路といったものでもなければ、交通の要である幹線道路といったものでもない。住…
第15回別冊スクラップブック『海賊からの贈り物 / ディラン、ブートレグ、1965』
201401/04
今年の散歩はレコード屋めぐりから始まった。レコードプレーヤーのカートリッジを新調したことにより(備え付けのものからSHUREの「M44G」に変えた)、LPを聴く喜びや感動が以前に増して大きくなり、レコード…
『ピアノを弾いてるディランとミンガス』
201308/10
新しい夜明け、という言葉が好きだ。誰にでも夜は訪れるが、明けない夜はない。そして一度「夜」をくぐり抜けた人生が奏でる音色は、それまでよりも深く、自分らしい味わいのあるものになっている。ずっと陽のあたる場所に…
『シーシュポスとベッポとボブ・ディラン』
201306/07
「シーシュポスの神話」というものがある。若き日のアルベール・カミュが「真に重大な哲学上の問題はひとつしかない。自殺ということだ。人生が生きるに値するか否かを判断する。これが哲学上の根本問題に答えることなの…