エッセイ
白いマットのジャングルに
201704/22
先日、ファッション誌に載って得意な顔をしている父だが、息子である僕と背格好がほぼ一緒であるため、やがてお下がりにできるからと次々に服を買い求めている。少しでも老後の資金に充てた方がいいんじゃないの、と無頓…
今夜だけきっと
201704/08
花見で漫然とオリオンビールを手にしてその三ツ星を眺めていたら、しんとした塾からの帰り道を思い出した。中学の頃だ。あごを上げ自転車のペダルを踏みしめると、夜空にくっきりと浮かぶオリオン座が視界に入ってきた。…
「文体」と言われるものについて(その4)
201704/01
出土した木簡の字数がすべて140字以内に収められていて、そこには無記名で役人の愚痴がつぶやかれていたりと、Twitterの起源は奈良時代に!? と思わせる記事が東京新聞に載っていた。今回もまた途中になって…
カメレオンの生態についての寓話
201703/23
ペットショップの片隅に、一匹のカメレオンがいた。自他共に認める恥ずかしがり屋で、人の顔色をうかがっては体色を変えて波風立てずに過ごしてきた。左右別個に動く目でいつも必死に追うのは店主の姿であったが、どんな…
「文体」と言われるものについて(その3)
201701/26
センター試験の結果をもって、センター利用入試を受験した僕は、担任の先生が「このあたりまで行ける」と勧めた大学に合格し、一度もそのキャンパスに足を踏み入れることなく入学が決まっていった。願書を郵送するだけで…