GW見聞録2019③「府中にて」
201905/04
Category : Notes ・ 別冊スクラップブック
「へそまがり日本美術展、興味ある?」と聞かれて「ある」と答えていってきた。
そんなのあるに決まってる。へそまがりだから。
会場は府中市美術館。府中の森公園内の一角にあり、そちらの景観もすばらしい。
いわゆる“ヘタウマ”な絵が、中世から現代に至るまで、展示されていた。
いや、“ヘタウマ”とはよく言ったもので、単にヘタな絵が絶対に混じっている。
徳川家光が描いた「兎図」は、もふもふ感を出そうとして、うまくいかなくなって、それをカバーしようと毛がどんどん周辺に広がっていったものと思われる。
今でいう“ゆるキャラ”だが、「徳川家の将軍がへそまがりな絵を代々描いている理由」が問われていた。
それは、将軍だから、「いやー殿、下手ですねー!」と家臣が言えなかったからだろう。
そして、将軍だから、本来消えゆく運命にあったはずの絵が、捨てられずに現代まで残ってしまったのだろう。
おもしろかった。癒された。表現する勇気ももらった。
[…] 府中と立川は意外に近い。立川といえば、シネマシティというこれまた良い映画館がある地だ。 […]