妻鹿日記(218)ロックに生きる/人を見て
202506/26
妻しか(鹿)日記
登場人物:私…鹿 妻…妻
第218回:妻としか聴かない
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野球だけじゃなく、ライブの“遠征”もいいねと妻とふりかえった。
飛行機に乗って、あるバンドのライブに行った。
☁🐥🦌☁
切実な思い(願い)が託された歌詞を身をよじらせ熱唱する姿は、“神”と人々のあいだに立つ預言者にも、王様に真実を告げる道化師にも見えた。
ロックをまとい芸能の道をひとり歩む人間に、まだまだ自由を、平等を、そして博愛を(人間)諦めないぞという気持ちになった。
それはまさに、その人があるコラムで述べていたものだった。
音楽はなんの役にも立たない。
なにか起きたら真っ先に排除されるような無益で無目的なもの。
だからこそ、それを続けることで未来へのささやかな抵抗を示したい、と。
音楽だけではなく、舞台も映画もそういうものだと思う。それをなるべく観て守るという、才能が特にない者たちの抵抗もありうるだろう。
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