妻鹿日記(218)ロックに生きる/人を見て

202506/26
Category : Notes妻鹿日記 Tag :

妻しか(鹿)日記

登場人物:私…鹿 妻…妻

第218回:妻としか聴かない

* * *

野球だけじゃなく、ライブの“遠征”もいいねと妻とふりかえった。

飛行機に乗って、あるバンドのライブに行った。

☁🐥🦌☁

切実な思い(願い)が託された歌詞を身をよじらせ熱唱する姿は、“神”と人々のあいだに立つ預言者にも、王様に真実を告げる道化師にも見えた。

ロックをまとい芸能の道をひとり歩む人間に、まだまだ自由を、平等を、そして博愛を(人間)諦めないぞという気持ちになった。

それはまさに、その人があるコラムで述べていたものだった。

音楽はなんの役にも立たない。

なにか起きたら真っ先に排除されるような無益で無目的なもの。

だからこそ、それを続けることで未来へのささやかな抵抗を示したい、と。

音楽だけではなく、舞台も映画もそういうものだと思う。それをなるべく観て守るという、才能が特にない者たちの抵抗もありうるだろう。

コメントを残す