妻鹿日記(168)Nationalに別れを告げて
妻しか(鹿)日記
登場人物: 私…鹿 妻…妻
第168回:妻としか住まない
* * *
天井に一つシャンデリアをつけてみたら、他の器具も変えてしまいたいという“照明熱”に火がついた。
中古マンションゆえ、ところどころ旧式のものが目につくのだが、逆に伸びしろがあるといえるはず。
一昨年はマンションを買うところで力尽きてしまったが、コロナ禍でじっとしていたら思いのほか余力が出てきた。
とはいっても大きなことはできないレベルなので、さしあたり「室内総LED化計画」を掲げて動きはじめた。
恥ずかしながら、文字どおり蓋を開けてみて、パルックボール(ねじりドーナツのような蛍光灯)やツイン蛍光灯の存在を知った。
これまでの賃貸では、蛍光灯は丸いか真っ直ぐかで事足りていた。それがドーナツのごとく種類があるとは…!
さて、交換に取りかかってみると、なかには「National」表記の長生きさんもいた。手を合わせ、時の流れを報告。
ナショナルといえば、我が家の基幹部分ではまだ現役で働いている。例えばキッチンまわり。水道のレバーは下げる仕様で、これはつまり阪神・淡路大震災前のものだ。
食洗機をつける際に工事の方に驚かれたが、無事に水栓を回すことができ、これにもまた驚かれた。
世の中には保証期間が過ぎたあとに故障する“ソニータイマー”なるスラングがあるが、いやいや、かなり持つぞメイド・イン・ジャパン。
まあしかし、省エネにもなるからとLED化を推し進めていき、頭上からはNationalは一掃された。
と思いきや、一部の直管蛍光灯(デスマッチで使われる棒状の白いライト)はLED化できず、その点灯管にNationalの残党がいたのを発見。
「グロースタータ形」と「ラピッドスタート形」を見分けていき、前者に必要な点灯管を「電子」のものに変えた。これにより、紐を引っ張ったあと即座に点灯するようになった。点滅しないから蛍光灯自体も長持ちするらしい。
メインの居室については、前のオーナーがすべてLEDシーリングライトに切り替えていたので、手間が省けた。風呂場、トイレ、洗面その他の電球は全部LEDに。
残すダウンライトは、ツイン蛍光灯を交換するにとどめた。探せば良いLEDがあるのかもしれないが、そのときすでに面倒くさくなっていた。
でも「これが入っていたのか~」と宝探し気分を味わえたのは楽しかった。
新築なら設計時に把握できるのだろうが、中古はメーカーから口金のサイズまで出たとこ勝負だ。(内見のときに照明カバーまで外す人はほぼいない。心証を害するし、購入後いかようにも変えられるから。)
来た“球”を打つべし! つぎはどこに目をつけようか。
妻|(-д☆)キラッ
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