コラム執筆『誰かの花』

202202/03

連載コラム「映画道シカミミ見聞録」1月分が掲載されました。

第63回|映画『誰かの花』感想解説と評価考察。植木鉢を落とした“犯人”と不確かな罪に対する罰の数々を描き出す

――ベランダから落ちた植木鉢が人に直撃した。

その“犯人”と、犯した罪の形、そして加害を問いにくい「不確かな罪」に対する罰のあり方について、現代社会の問題と重ねあわせながら、考察しています。

なかでも少子高齢化と、そこから派生する老老介護といった問題は、誰もが無視できないものです。

高齢社会における“不確かな罪”を切り口にすることで、西欧の「罪の文化」に対して日本の「恥の文化」と比べられがちなところにメスを入れ、“日本人の罪の意識”を顕在化させた本作の功績は大きいでしょう。

横浜シネマ・ジャック&ベティ、渋谷ユーロスペースほか全国ロードショー公開中です。ぜひ、ご覧ください!

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