妻しか（鹿）日記

登場人物： 私…鹿　妻…妻

第156回：妻としか働かない

＊　＊　＊

2周年！　おめでとうございます。

もう何十年も一緒にいるような気がすると妻は言うが、ほんとうにそのとおり。

おなじ日はまたとなく、一日一日が新たな発見に祝福され、“永遠と一日”を生きているようだ。

発見といっても価値観が一変するような劇的なものでなく、見当たらない妻の靴下を探したり（靴のなかにあった）、テレビでみた中古家具屋にさっそく行ってみたりと、いわゆる通俗的な物事が、これまたありきたりに愛おしい。（映画評ではその裏返しで“普通が一番難しい”とよく書いている。）

ふたりで選んだ家具も少しずつ増えてきて、つぎの目標といえば、リフォームか。

いや、古くからの言い伝えのように、あえて一部を未完成のままにしておき、絶えず完成に向かう状態のなかで過ごすのも乙なものだろう。

妻｜(｡ŏ﹏ŏ)/ それは中古マンションには適用されない！

鹿｜一生懸命働きます！！！

家の基礎は勤労にあり。