Cinemarche連載3周年の御礼

202106/12

映画道シカミミ見聞録」をシネマルシェで連載しはじめてから、丸3年が経ちました。

見聞録で57本、ほか新海誠論や通常レビューをあわせますと、70本前後の記事になるでしょうか。

これをどうとらえるかは、編集者と書き手で異なるはずですが、いずれも読者のほうを向いているという共通の視点では、このうち1本でも“だれかの忘れられない作品”になっていればいいのかなと思います。

振り返れば、その時々の関心や考察がうかがえ、恥ずかしかったり面白かったりしますが、すべての問いに対し今なお考えることができるという意味では、ずっと新しいようにも感じられます。

ちょうど今、蓮實重彦氏の『見るレッスン』(光文社新書・2020年)を読んでいるため、そんなふうに思うのかもしれません。

映画は「救い」ではない。救いとなる映画はあるかもしれませんが、救いが目的では絶対になくて、映画とは現在という時点をどのように生きるかということを見せたり考えさせたりしてくれるものです。

シカミミは御大のように揺るぎない基準をもってバッサバッサと斬っていくことはまだできませんが、映画と向き合うこの姿勢だけは、これ以上得心がいくものはありません。

たとえ過去作であっても、「見る」という行為は現在に行われるのであって、どんな作品でも“新着”として掲載する心持ちでこの先も書いていきます。

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