コラム執筆『ボディ・リメンバー』

202105/25

連載コラム「映画道シカミミ見聞録」5月分の2作目が掲載されました。

第57回|映画『ボディ・リメンバー』感想評価とレビュー解説。ラストまで納得の“3つの見どころ”で本格ミステリーな男女ら3人の異色サスペンス

現実、虚構、夢が錯綜するドラマは、本作以外にもたくさん書いてきましたが、とくに最近増えてきたように感じます。

それは映画というメディア形式が最初からメタフィクションと相性が良いのと、現実が断片的な情報の海と化したからでしょう。

事実と真実が異なる状況は、人を救うこともあれば、逆に壊してしまうこともあります。後者は事実を独善的で抑圧的な物語に再構成する陰謀論を含みます。

『ある殺人、落葉のころに』でも考えたように、イメージを組み合わせることが現実的な危険を招いてしまう現代においては、想像力を倫理的に駆使する技術が求められます。

今回取り上げた本作は、そのための鍵が「身体」にあることを教えてくれます。演劇界の実力者たちが織りなす特権的肉体のイリュージョンをご覧あれ!

2021年6月25日(金)よりアップリンク吉祥寺、7月23日(金)よりアップリンク京都で公開予定です。

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