コラム執筆『「16」と10年。遠く。』

202104/22

連載コラム「映画道シカミミ見聞録」4月分が掲載されました。

▼第55回|映画『「16」と10年。遠く。』感想評価と内容解説。兎丸愛美が体現する自分探しを乗り越えた「強い嘘」の奇跡

ドラマがフィクションである以上、古今東西で「嘘」をめぐる物語はたくさんあります。

誰かを騙すためのウソから、誰かのためにつくようなウソまで、そのバリエーションは枚挙にいとまがないですが、その“誰か”を抜きしたウソは、案外少ないかもしれません。

本作はまさに後者の可能性を追求し、自分のためにつく嘘の尊さを問うています。

これは、兎丸さんの別の出演作『シスターフッド』(2019)で語られた「私は私でしかない」という発見や「セルフリスペクト」の重要性にも通じるものでしょう。

――私が私であるために。5月8日(土)より池袋シネマ・ロサにて公開される本作を、ぜひご覧ください。

“嘘”とは、かの名曲「永遠の嘘をついてくれ」で捧げられた“祈り”にも近い。

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