妻鹿日記(123)おうち探し⑩「重要説明事項」
202011/18
妻しか(鹿)日記
登場人物: 私…鹿 妻…妻
客演:不動さん
第123回:妻としか住まない その12
* * *
大きな机に、広いデスクマット。
そうそれは、印鑑を押すためだけに作られた空間。
売り主さんとお会いするまえに、不動さんから「重要説明事項」の説明があった。
これは建物・土地・権利だけでなく、管理状況や周辺環境について知るうえでも欠かせない情報だ。
不動さんからは事前に、ハザードマップ、地震危険度調査、そしてその町の人口動態や地価動向などの資料をもらっていたが、物件を取り巻くところの情報も、希望との折り合いになる。
いやむしろ、平米数や間取りよりも、こちらの優先順位を高くしたほうがいいかもしれない。
つまり、最適解を未来に見いだす選択をすれば、安心安全だけでなく資産価値もある程度予測でき、大きなローンを組んだとしてもその後の人生の選択肢が極端に狭まることはないだろう。
――いざとなったら売れる。これはどんな疾病特約よりも保障になる。
鹿は妻との将来を守るうえで、物件の未来(管理/修繕)と町の未来(立地/地価)をよく確かめようと、何度もリサーチを重ねていた。
そして不動さんの重説は、その判断が間違っていなかったことを示す案内となった。
不動さん||彡サッ 取引士証
鹿|φ(・・
妻|φ(・・
🐣
🐣
🐥
受付|「売り主さんがいらっしゃいましたー」
鹿|ドラゴォォォ!!!
妻|(゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
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