妻鹿日記(119)おうち探し⑥「事前審査」
妻しか(鹿)日記
登場人物: 私…鹿 妻…妻
第119回:妻としか住まない その8
* * *
“審査”という言葉はそら恐ろしい。とくにそれが住宅ローンであれば、社会的な信用・存在そのものを問われているようで、無駄に緊張してしまう。
妻鹿は勤労に関してはなにも恥じる点はないが、いわゆる大企業勤めではないし、つい最近までけっこう自由に生きてきた。
そのおかげで、「編集者」と「ライター」という出会いが生まれたわけだが、社会的には“不安定”とみなされる。
つまり、
夢>金
みたいなタイプである。
🐣
いまでこそ、ふたり「社会人=正社員」の顔をもって生きているが、一皮むけば「Love & Peace」の精神が見えてくるはず。
🐣
さて、そんな変わり身Boy & Girlを、銀行はどう評価するのか。
第一は収入(世帯年収)だろうが、優先される条件は各銀行で異なるようだ。一方、共通しているのは、なにかの返済を遅滞していたら、一発アウト!
妻|((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
鹿は奨学金を借りたが、ちゃんと返している。
でも、借りたときは、これが住宅ローンを組む際に影響するであろう“借金”になるとは、知らなかった。
思えばたしかに“教育ローン”なのだが、高校生にはまず判断できないだろう……。
ともあれ、奨学金は別に珍しくもないので、返済額と残債を示す書類を正直に提出。
あとの懸念は会社や勤続年数といったことだが、片や自営業者はかなり厳しいらしい。
逆にローンを組みやすいこと、これこそがサラリーマンの特権といえよう!
思うようにならぬ人事、人間関係、その他もろもろの組織の不条理が、すべて“我慢料”として“住宅”につながっている。
鹿はあるときから、そう思うようにした。いまの仕事で得られるもの、使えるものは、なんでも手をだしてやろうと!!
そんなわけで、妻鹿全力の「いま」が詰まった書類が、タブレット端末から各銀行に送られたのであった。
コメントを残す