妻鹿日記(117)言葉のコミュニスト

202011/09

妻しか(鹿)日記

登場人物: 私…鹿

第117回:鹿のぼやき その13

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映画コラムよりも家探し日記のほうが更新されつづけている現状。

Twitterで記事に対するコメントを見つけ、反省している。

https://twitter.com/fulnote/status/1231636280565321729

いつも売れない、売れないと妻に愚痴をこぼしているが、匿名の方々にこうして届いているのを知り、思い改める次第。

いずれも見ず知らずの方であるため、その感想は掛け値なしの言葉と捉えてよいだろう。

鹿を褒めてもなんの得にもならないのに、他の人にも読んでほしいと、紹介してくださっている。

これは鹿ではなく言葉の力。参考になること、ためになること、すなわち日常を豊かにしてくれるだれかの言葉は、社会の共有財産である。

著作権保護ももちろん大事だが、文化的な事物は最終的には社会に還元されるべきだと鹿は考えている。

そうか。だから別に“売れ”なくてもいいのか。きちんと共有されていることが確認できれば、書く“価値”は十分にある。

むしろお金ではなく、言葉を残せる者が、ほんとうのリッチマンなのかもしれない。

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