妻鹿日記(115)おうち探し④「内見」

202011/02
Category : Notes妻鹿日記 Tag :

妻しか(鹿)日記

登場人物: 私…鹿 妻…妻

客演:不動さん

第115回:妻としか住まない その6

* * *

担当者から電話があったのは、翌日のお昼ごろだった。

鹿は見学の第一希望に翌日(つまり本日)を挙げていた。迷惑なやつである。

妻|д゚)チラッ

鹿「はい、もしもし。鹿です。ありがとうございます」

午後に内見することが決まった。

妻|\(^o^)/

しかし、ちょうどわれわれの前に見学者がいるため、その日の案内が可能ということだった。

妻|(;_;)

競争率高し!! 妻鹿はやくもピンチ!!

夕方。物件前で担当者(以下、不動さん)と落ち合う。

だれか先に乗ったエレベーターで、だれか先にドアを開けた部屋に入った。

鹿(これがだれか先に見た部屋かあ)

妻(かあ)

部屋は素晴らしかった。最上階で、角部屋で、すべての居室に窓がある。

明るい。人生が輝きはじめた。

不動さんから一通りの情報をうかがったあと、住宅ローンの事前審査を勧められた。

その会社では、タブレット端末をつかって、複数の銀行に一括して審査が出せる。

不動さんの手元には、黒光りするiPad。決断を迫られる鹿。

妻(そうはいっても必要書類がないな)

鹿「一応、ふたりの源泉徴収票、運転免許証、保険証、印鑑を持ってきてますが」

妻|(゚∀゚)

そうなのだ。鹿は短期決戦を見越して、作戦を練ってきたのだ。

物件弱者の戦法。それは先手必勝しかない。プロ野球CSでいう下剋上だ。

この物件は専任媒介契約で仲介されていたため、他の不動産屋は扱っていない。

つまり、ここで決めれば逆転優勝への道が拓ける

鹿「よろしくお願いします」

妻|\(^o^)/

だが、ここからが本番。「銀行」という強敵が妻鹿の前に立ちはだかる。

次回、事前審査。妻鹿のピンチはつづく…!

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