コラム執筆『君が世界のはじまり』

202009/01

お知らせがだいぶ遅くなりましたが、連載コラム「映画道シカミミ見聞録」8月分が更新されています。

第50回|映画『君が世界のはじまり』ネタバレあり解説レビュー。ブルーハーツと“えん”が描く青春の夜明け前

映画サイトCinemarcheにて連載中

淀川長治さんをして「私がもっとも好きな映画」と言わしめた北野武監督の『キッズ・リターン』。

“どなたもおっしゃらないけどね、あの自転車ですね。あの自転車が最高の感覚でしたね。(…)乗ってるポーズにまた感心しましたね。ふたり一緒にね、自転車に乗って回ってるところ、この映画のポエムですね、詩ですね。それがもう、完全に出てるんですね”

淀川長治 特集:北野武

この言葉をそのままふくだ監督の本作に捧げたいですね、町中で、校庭で、ぐるぐるぐるぐる自転車で回るんですね、“えん”ですね。

と、つい淀川さんの口調で言いたくなるほど、象徴的なものが自転車で、それが描く“えん”になります。

また、コラムで言及した『台風クラブ』との共通点は、あとで監督自身も言及しているのを知ったのですが、あの渦巻も“えん”ですね。

怖いですね、恐ろしいですね、青春ですね。この詩的感覚、ぜひ味わってみてください。

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