妻鹿日記(103)結婚記念日
202008/18
妻しか(鹿)日記
登場人物: 私…鹿 妻…妻
第103回:妻しか撮れない
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結婚1周年を迎えた。
妻のおかげで、辛いとか、哀しいとか、不安だとか、そういった感情とは無縁の暮らしを送れている。
なんとかは人生の墓場だと言ったひとはだれだ。墓場まで連れ添う慈愛に満ちた関係というのならわかるが。
そりゃあ、仕事や雑事が軽減するわけでなく(この日記も1か月更新できなかった)、すべてが天国とまではいかないが、安心して苦労に向き合えるのは大きい。
なんの業か、人間には苦労がたえない。疲れが残るようになったり、白髪もあらゆるところにはえたりと、だんたんと衰えてもくる。
でも、不老不死のパラダイスに生きられないからこそ、結婚はいいものだ。安心して老いてゆける。
人生に残された時間は定めとして日々減っていくばかりだが、そのぶん、夫婦は一緒に生きたという積み重ねを日々得ることができる。
このことを忘れないように、妻にちょっと良いフォトフレームをプレゼントした。来年の記念日にも贈る予定だ。毎年、ツーショットを挟んでいきたい。
今年はふたりマスクしている写真。2020年の記録である。
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