妻鹿日記(98)ムサコ昔話

202007/06
Category : Notes妻鹿日記 Tag :

妻しか(鹿)日記

登場人物: 私…鹿 妻…妻

第98回:妻しか縫えない

* * *

我が家にミシンがやってきた。

マスク需要の高まりと、カビカビの服を捨てた際にでた多くのハギレをうけて、妻がマスクをつくってくれるというのだ!

ただでさえ忙しい妻。鹿が休日出勤の日に一気に仕上げて待っている、と言ってくれたときには、涙なくしてはその顔を拝めなかった。

鹿「(ありがとう、ありがとう)……ただいまー!」

耳慣れたゲーム音が聞こえてくる。

 ⌚

あつ森ピコピコー

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お昼寝グーグー

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焼き肉ジュージュー

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鹿は作ってもらう手前、なにもいいだせず、布団に入った。

 ⌚

シュババババ!

      シュババババ!!

シュバババ!!!

真夜中、鶴よろしく“機織り”の音が聞こえてきた。

そっとのぞくと……

(☆ω☆)

覚醒していた。

翌朝、それは美しいマスクが添えられていた。

“妻鹿日記(98)ムサコ昔話” への1件のコメント

  1. […] 妻の手づくりマスクは、市販品よりもずっと快適で、手入れもしやすく、“追加発注”をしてしまった。 […]

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