コラム執筆『河童の女』

202006/09

連載コラム「映画道シカミミ見聞録」が更新されました。

▼第49回|映画『河童の女』感想評価と内容考察レビュー。結末で描かれた意味をテレンスマリック監督の『地獄の逃避行(1973)』との比較から読む

映画サイトCinemarcheにて連載中

『カメラを止めるな!』で一大ムーブメントを巻き起こしたENBUゼミナール主催「シネマプロジェクト」の最新作です。

「河童」といえば、同郷の原恵一さんが監督した『河童のクゥと夏休み』(2007)など個人的に思い浮かびますが、それはいつの時代も愛され、また恐れられる存在のようです。

人間に近いようで、完全にはなじまないもの。“尻子玉を抜かれる”と言われれば、それがどこなのかわからなくとも、ゾッとするイメージが植えつけられています。

その正体には諸説あり、本作ではある説がテーマに関連しているのですが、現代になって合理化が進めば進むほど、人間のなかには未分化なもの、白黒はっきりしないものへの欲望が強まってくるのではないでしょうか。

オカルトや都市伝説はいまだ廃れることはありませんし、感情に動かされる政治社会の現状をみると、その欲望の強さを思い知らされます。

そんなことを考えつつ、書いたコラムです。辻野正樹監督からもコメントをいただきました。

7/11(土)より新宿K’s cinema、7/18(土)より池袋シネマ・ロサ他にて公開予定です。ぜひご覧ください!

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