妻鹿日記(86)ステイホーム
202005/22
妻しか(鹿)日記
登場人物: 妻…妻 私…鹿
第86回:妻としか建てない
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妻ははやくもローンを完済した。「あつ森」での話ではあるが。自分の家を手にした妻は、どこか誇らしげにみえた。
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“ステイホーム”で文字通り「家」の個人的、社会的な重要性が認識されるようになった今。
「マイホーム」を豊かにすることは、豊かな生活をも保障するものと考えられる。
家にいる時間が長くなる時代において、広く、騒いでもいい戸建てと、肩身を狭くしなくてはいけない賃貸では、QOLが変わってくる。
もちろん、コロナ禍が今後何十年とつづくわけではないだろうが、アフターコロナでは“新しい生活様式”が必要だと唱えられているように、もう後戻りはできない。
これからはいかに、プライベートな空間を活用して、少しでもストレスを減らして生きるかが大事になってくるだろう。
その足場という意味では、マイホームは価値あるものだ。
たが、日本では拠点をもって生きることが、そのままリスクに転じる可能性も十分にある。
断続的に地震や水害に見舞われる国土では、不動産の“不動”が大変やっかいなものになる。
なにかあったら、すぐに動けること。この視点では賃貸のほうが賢い選択に映る。
一方で、防疫は世界的な課題であるため、日本がダメなら海外に行けばいい、ということにはできない。
基本的には「動けない環境」のなかで、大きなメリットを得ながらステイホームするか、大きなリスクを避けながら少し移動できるようにしておくか、問いはこれにまとめられそうだ。
または、どうぶつの森に住みつくか。楽しいぞお。
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