妻鹿日記(64)先手先手

202003/09
Category : Notes妻鹿日記 Tag :

妻しか(鹿)日記

登場人物:妻…妻 私…鹿

第64回:妻鹿しかわからない その2

* * *

ランニングシューズはそろえた。つぎは、トレーニングウェアを求めて、アウトレットモールに出向いた。

おニューを着せられず、すまない。

そんな鹿は値札しか見ていないので、安い方に手が伸びる。

一方、妻はデザイン重視とみえ、上下で購入した「下」がかわいくて汚せないというので、もう一着走る用の「下」を買っていた。

(゚д゚)!

鹿も最終的に妻のセンスで選んでもらったら、案の定、全身黒ずくめになり、夜中のジョギングが選択肢から消え去った。

( ゚д゚)ハッ!

妻の行軍はつづく。

👣

💳(-ω☆)キラリ

👣

💳(-ω☆)キラリ

👣アディダス

踵を返す妻。

鹿「どうしたの」

妻「怖かった。音楽がドゥンドコドゥンドコ鳴ってた」

エミネムっぽいとも言っていたが、ファンのみなさま、どうかご容赦いただきたい。われわれは、ドゥンドコドゥンドコとは無縁の“無観客人生”を長く生きてしまった。常時、自粛ムードなのだ。

しかし、この日の妻は、その伏兵を除いてはイケイケだった。

かっこいい上に合うパンツがSサイズしかなく、困っていた鹿。

鹿「…どうかな」

妻「このあと痩せるから大丈夫だよ(-ω☆)キラリ」

形から入る夫婦である。

さきの事態を見越して、いまを変える。

これぞまさに、例のウイルス対策に求められている姿勢ではないか。

あゝ妻鹿の時代だ。

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