妻鹿日記(8)推理

201908/29
Category : Notes妻鹿日記 Tag :

妻しか(鹿)日記

登場人物:妻…妻 私…鹿

特別出演:店員(おしゃれ属性)

第8回:妻しか見抜けない

* * *

妻が丸の内にいくというので、またパンツをお願いした。黒いのがもう一着ほしかった。

ありがたく受けとりながらお店の様子をうかがうと、店員さん(おしゃれ属性)は妻鹿が来店したのを覚えていたという。

店員(おしゃれ属性)「“旦那”さんと来てましたよね」

ほぅ、なぜ、わかった。

妻は鹿がこのまえの会計時に話でもしたんじゃないかと思ったそうだが、それはない。

あまり悲しい話を妻に聞かせたくないが、

鹿は基本的に店員さん(おしゃれ属性)とはしゃべれないタイプなのだ。

それ以外の理由を考えるのだ。

① そういう視線だった

照れる。

② そういうオーラだった

どんなオーラだ。泉にいくとわかるか。

③ 守護霊が背後に立っていた

うえにおなじく美輪さん案件。

④ 「妻」の漢字Tシャツを着ていた

着ていない。露店でみかけても買わないやつ。

⑤ 耳がずば抜けてよく会話から聞きとった

関係性を示す言葉は発していない。

⑥ 連れにはとりあえず「旦那さん/奥さん」といっておく

これはあれ、性別のわかりづらい赤ちゃんに接するとき「女の子ですか」と聞くやつ。

⑦ 長く店員をやっていると仕草や表情からわかるようになる

プロファイリングのエキスパートとして犯罪捜査に駆りだされそう。

⑧ 長く店員をやっていると勘が冴えわたって外すことはなくなる

うえにおなじく別のなにかに転職可。

あれこれ考えたが「たぶん指輪」と妻にいわれた。

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