妻しか（鹿）日記

登場人物：妻…妻　私…鹿

特別出演：凪

第6回：妻しかみえないもの　その2

＊　＊　＊

話題の映画『天気の子』は、妻と鑑賞した。

妻は途中から泣きはじめ、その様子に感銘を受けた鹿は、その涙のポイントで考察記事を書いた。

おかげさまで、公開後ずっと読まれている。

今後もより良い記事を出せたらと、あらためてどこに感動したのかを尋ねてみた。

妻「…（考えている）…（まだ考えている）…（もうすこし考えたいようだ）っざけんなよ帆高！」

鹿「えっ」

妻「凪が帆高のつくったてるてる坊主のかぶり物を投げつけるところ」

！

妻「うん、感動した」

そこは笑いのシーンであるはずだ。もっとこう、陽菜とわかれるシーンとかじゃないの。というかその点で書いてしまったんだけど。

そういえば、鹿の友人（ライター）にも泣きながら「いやぁ、だめですねぇ」と語るひとがいた。

涙と感動は別物。妻のほうが批評家にむいてるかもしれない。