第10回ジレンマ×ジレンマ「僕らの新農業論~20代が語る、これからの農業~」
第10回ジレンマ×ジレンマ「僕らの新農業論~20代が語る、これからの農業~」(制作:小沼克之 司会:吉岡龍一 放送:シカミミ)
2014年2月16日放送 場所:水道橋ギークカフェ http://geek-cafe.net/
【YouTube】 https://www.youtube.com/watch?v=IjxGwInVEwc&feature=youtu.be
togetterによるまとめはこちら→ http://togetter.com/li/633707
【番組内容】
20代の若手農家と、農業・食をテーマに活動する学生団体の代表が各々向き合っている農業の現状について語りあう事によって、これからの日本の農業のありかたを考えていくトークイベントです。千葉県千葉市、千葉県柏市の若手農家と『SOLA』、『TeamLap』、『キッチンの科学プロジェクト』という学生団体の代表がそれぞれ登壇します。
【出演者紹介】
司会
■吉岡龍一
農家リノベーター
1988年生まれ
日本大学法学部卒業
ヨシオカ農園 2014.4 open
EDGE HAUS.llc 社員
大学卒業後、農業の世界に飛び込み地元柏で2012年度に「事実上」新規就農
現在は柏市旧沼南町にある鷲野谷という集落で地元の農家とともに農村における農業の位置を模索中
Twitter
@RR_farmer
tumblr
http://ryuichiyoshioka.tumblr.com/
パネラー
■小沼克之
農家見習い/イベントプロデューサー
1988年茨城県生まれ
早稲田大学社会科学部卒業。
千葉県柏市在住
元就活ぶっこわせデモ代表
大学卒業後、紆余曲折を得て農家見習いとなる。『脱就活』実践中。
現在、千葉県柏市にある某農業法人で農業研修中。
ブログ http://ameblo.jp/yoshiyuki46/
twitter @hosyukakumei
■太田裕輔
ゆーちゃんふぁーむ代表 / まちづくり農家 / 土気NGO正会員
1988年千葉県生まれ
神田外語大学外国語学部卒業。
千葉県千葉市在住
大学在学中に音楽活動をしていたが、歌を歌うだけじゃ生きていけない思い、当時から関心のあった資源循環型農業をすることを決意。
現在は就農5年目。ようやく自分の営農スタイルが確立しつつある。
ブログ http://farmerysk.tumblr.com/
facebookページ https://www.facebook.com/yusukeorganicfarm
■金子浩子
キッチンの科学プロジェクト(KKP)共同代表
1989年群馬生まれ
東京薬科大学生命科学部卒業
群馬大学大学院保健学研究科修士課程在籍
群馬県在住
小中学生に「食」の大切さを伝える科学実験ワークショップ「キッチンの科学キッズラボ」の企画運営に携わる。
本職は基礎医学を専攻する大学院生。
摂食障害の経験から食の大切さに気づき、子どもたちへ食育活動を展開中。
☆キッチンの科学キッズラボ
詳細 http://ameblo.jp/kkp2013
○ブログ http://colloid1989.blog.fc2.com/
○facebookページ http://www.facebook.com/hiroko5374
○Twitter @hiroko5374
■伊藤陽香
明治大学農学部食料環境政策学科1年
日本の農業に一生を賭ける!学生委員会(SOLA)共同代表
1994年千葉県生まれ。
小学生時代、伊豆大島で過ごした経験がもとで農業に関心を抱く。
現在、農や食の分野で活動する学生団体を5つ掛け持ちながら、農作業の他マルシェやイベントの運営などに関わる。
☆日本の農業に一生を賭ける!学生委員会
HP http://www.sola2006.net/
■大野真由美
TeamLAP代表
東京農業大学農学部 在籍
東京都在住
TeamLAPとは、茨城県行方市の地域活性化を目指して結成された学生農業団体。
「農業の現場で学び、地域に貢献する農業サークル」をモットーに、研修・生産・販売などを活動を行い、農業の現場を知る。
大学では、ポストハーベスト学研究室に在籍し、農作物の流通後の品質保持や貯蔵について勉強中。
☆学生農業団体TeamLAP
HP http://teamlap-namegata.jimdo.com/
FB https://www.facebook.com/pages/Team-LAP/256697097734402
■井上有紀
明治大学農学部食料環境政策学科2年
*日本の農業に一生をかける!学生委員会SOLA共同代表
*生田英会話サークルbe-active副幹事長
1993年東京都生まれ。東京都在住。
家族は農業に関わりは一切ないが、小さい頃から食べることと自然が大好きで、農業に惹かれる。
大学1年ではモンゴルに2週間農業ボランティア、2年では半年間のタイへの留学を経験。
海外の農業にも興味を持ちつつ、日本の農業、地域のつながりの魅力を探求したいと強く思っている。
大学では農学、環境学や政治学から内発的発展を研究する地域ガバナンス研究室への所属が決定。
【放送後記】
シカミミです。
若き登壇者の方々が語る“農業論”は、強く、新しく、期待に満ちたものでした。
その姿勢は「もし世界の終りが明日だとしても私は今日林檎の種子をまくだろう」というゲオルギウの言葉を想起させます。
そしてわたくしごとながら、今回の放送で、Ust放送者を引退いたします。
Ustの仕様も変わり(無料ではアーカイブ保存が出来なくなります)、時代も変わり、もういいかなと。最後を大好きな水道橋ギークカフェさんで迎えられたことが幸いです。
水道橋博子さんと。
これまでに放送した番組は様々にありますが、いちばんワクワクしたのは最初に手掛けた『平山ラヂオ』( https://shikamimi.com/works/hirayama-radio )でしょう。ぼろ屋敷「平山」で、がむしゃらに情熱をぶつけ、とにかくボタンを押し、ひたすら喋る!ゲストも人生の幅広さを教えてくれる濃い人たちばかりに集まっていただきました。
今はそのシェアハウス平山も取り壊されてありません。番組をともに作った妖怪さんは絵本作家の道を歩み始め、喜屋武は土壇場でキャラ枠採用されてとある雑誌の勤め人。最後のゲストだったOLの綿毛さんは妖怪を追ったドキュメンタリがヒットし、映画祭で次々と上映される監督となりました。そして自分は物を書いています。
初めてUstを伝授してくれたダンサーの雪舟には多大な感謝を。雪舟がいなくても放送できるようにと色々覚え始めたのがきっかけでした。またテーマイラストを描いてくれたさめ子さんも今に繋がるありがたい存在です。自分を築いたあらゆる関係性がギュッと濃縮されていた場が平山であり、平山ラヂオという番組でした。
それぞれの進路を見てもわかるように、もう向こう見ずな情熱でただ突っ走るのではなく、これからは定まってきた方向性に賭けて戦っていきたい。当初のUstは自分たちの青春の、わけのわからなさを映し出すには適したフリーな素材でした。形が見えてきた今後は、生放送ではなく収録番組ならつくるかもしれません。
また違った形式の面白いツールが出てきて、そのときの世代が、思いっきり情熱を注ぐことになるでしょう。
【放送機材】
最後の放送に使った機材は、無線LAN環境での安定した放送を第一とし、できる限りシンプルなものにしました。
カメラ:ロジクールC910(WEBカメラ)
マイク:BLUE Yeti(USBマイク)
三脚:ティッシュボックス
ソフトウェア:Ustream Producer
PC:Panasonic Let’s note
これらを組み合わせ、以下のような配置にしました。
ティッシュボックスにWEBカメラを固定し、ティッシュボックスごと左右に振れば、カメラのパンとなります。以前はおもにDV端子のあるDVカメラにi.LINKを繋ぎ、PC側にもIEEE 1394という規格の端子を付け、カメラスルーして放送するといったややこしいことをしていましたが、持続的な番組づくりには、誰でも習得できる持続可能なシンプルな放送設備が適切だと学び、最後にはここに至りました。
これなら放送を担当する者が一人でも、なんとかなります。また映像ではなく音質さえ良ければ視聴に耐えうる放送となりますので、機材のなかではマイクがいちばん大事です。(ノイズの少ないUSBマイク「Yeti」がおすすめです。)
日々の仕事、限られた時間のなかで、ぼくは二十代の後半を、文章に賭けることにしました。Ust放送はこれで引退しますが、他の誰かがこの種を育てていけるよう、協力はしていくつもりです。
実は、水道橋ギークカフェさんも今月末で閉店となってしまいます。
ここで、一区切り。
お世話になりました。
[…] その後ニッポンのジレンマは大先輩の白井聡先生(『未完のレーニン』『永続敗戦論』ほか)が登壇したあたり(2014年)で追うのはやめ、先生の表情から察した怒りのエネルギーに共鳴しつつ自分も違う場所、違うかたちで問題と向き合うこととした。ネット番組も水道橋ギークカフェさんを会場に最後の放送を行ってからもう4年近く月日が流れている。(本当にお世話になりました。)相変わらず仕事では司会等の役目をいただくことはあるが、個人的な活動はこれからも文章だけに絞ってゆきたい。 […]