エッセイ
『シーシュポスとベッポとボブ・ディラン』
201306/07
「シーシュポスの神話」というものがある。若き日のアルベール・カミュが「真に重大な哲学上の問題はひとつしかない。自殺ということだ。人生が生きるに値するか否かを判断する。これが哲学上の根本問題に答えることなの…
第7回別冊スクラップブック『DigiFiアンプを手に入れて / ヘッドホン人生の第二歩目』
201306/02
今月のクレジットカードの返済には苦しんだ。ロイドフットウェアを履くことによって日々の足どりはとても軽くなったものの、靴の返済額32,000円が重くのしかかってきた。実は会計時に「分割払いにしてください」と…
第6回別冊スクラップブック『父の買ったシューツリーと、ぼくの買ったレザークリーム』
201305/26
入学祝いにもらっていた、赤いガラスレザーのカバーを磨いていて思い出すのは、やはり大学生活のことである。おそらくは「これを使って勉強しなさい」という父の期待が込められていたのだろうが、当初はろくに授業など出なかった。受験…
第5回別冊スクラップブック『七年越しの入学祝い / ガラスレザーを磨き始める』
201305/22
そうだ、本を売ろうと思った。ここ最近、別冊スクラップブックでも紹介しているように、刺激的なモノや体験に出会うことにより、“知覚の扉”が開かれるような“プログレる”ことが多くなり、自分でもびっくりするくらい…
第4回別冊スクラップブック『ディラン・モノ・ボックスと“360 SOUND”』
201305/20
「モノ・ボックスが消えた…。」 しっかりと働いた仕事あがりの午後、新宿のdisk union新館を訪れたぼくにある衝撃が走った。ずっとねらっていた『ボブ・ディラン・モノ・ボッ…