妻鹿日記(184)DX元年
妻しか(鹿)日記
登場人物: 私…鹿 妻…妻
第184回:妻としか学ばない その2
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今年の目標には「DXシカミミ」を掲げた。
これまでなんとなく敬遠していた“切り替え”に、アクセル全開で突っ込むことにしたのだ。
その中心となるのは、キャッシュレスへの移行。日常の買い物すべてを「バーコード決済」に。
ポイントが使える店が拡大し、「●●ポイント=ほぼ日本円」となった今、ポイントが貯まることは素直に「資産の増加」と考えてもよかろう。
妻鹿家が契約している通信インフラから、もっともポイントが貯まりやすいクレジットカードを作り、公共料金の支払いをそこに集約。
バーコード決済の請求先もそのカードに設定し、固定費と変動費の出入金を一箇所にまとめたあとは「家計簿アプリ」をインストール。
家のローンを組んでいる銀行が開発したアプリを利用し、負債の部と資産の部(預金、投資、ポイント)がまとめて管理できるようにした。
そのおかげでファイナンシャルプランナーに頼らずとも、収支のバランスやライフサイクルに応じた資産の増減がおおよそ把握できるように。
妻鹿の老後には●●●円必要になるので、鹿は◯年、妻は◯◯年働けば大丈夫かなあ、など。
折しも「新NISA」が始まるところで、投資信託の銘柄と積立額を再考し、何十年後に余裕がある暮らしへの布石を打った。
妻|( `・∀・´)ノヨロシク
さて、DXシカミミとなって思うに、現代を生きることは、まことに難しい。
――ここまで移行してきたもの。小中高で学んだことはないし、触れたこともない。大学で学んだ経済さえも、ここまでの超低金利時代は前提とされていなかった。
高校で「情報」と「金融」が必修化されたのは、当然の流れだろう。両者は密接にくっついて社会を形成している。それがわからなければ、安心安全な家庭(家計)も築けない。
鹿|φ(・・ メモメモ
義務教育を受ければ、どうにかその社会で生きられる。
というのが“義務教育”たる所以だと思うが、その有効期限が年々短くなってきた。すなわち、やばい、勉強しなきゃと感じる瞬間が年々増えてきた。
この“置いていかれる恐怖”を、逆にいま新鮮に味わっている。ついに手持ちの人生切符が切れ、学び直しをしなくてはならない。流行りの「リカレント教育」に当事者として参加していこうではないか。
人生100年時代とは“本当”だった。
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