妻しか（鹿）日記

登場人物： 私…鹿　妻…妻

第125回：妻としか住まない　その14

＊　＊　＊

鹿｜(ヽ´ω`)

さっそくこんな顔になってしまった。

契約書に判を押し、一息つくまもなく、今度は銀行に行かなくてはならない。

約束した決済日（引渡し日）に間に合うよう、余裕をもってローンの本審査をとおしておく必要がある。

「事前審査」は「売買契約」の前提、「売買契約」は「本審査」の前提と、徐々に本丸が見えてくるのが物件購入。

いまようやく外堀が埋まり、城内に攻め入ったところか。

銀行というところもまた、鹿にとって縁遠い世界だ。

各種支払いで口座を利用するくらいで、みずから“借りに行く”というのははじめて。

まるで「ガイアの夜明け」。いや「ワールドビジネスサテライト」か。

なんでもいい。要は銀行の“中”に入るわけだ。

ビシッとキメるぞ。

鹿「こんにちは。おかねをかりにきました」

すぐに別の入口に案内された。

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住宅ローンの担当者（以下、家持さん）に一通り説明してもらったあと、書類一式を受け取り、家路についた。

(＠_＠;)

たくさんの証明書をコピーしなくてはならない。

(ΦωΦ)

鹿は格安コピー機のある店に向かい、周囲の目を気にしながら、高速でふたり分のコピーをとった。