妻しか（鹿）日記

登場人物： 私…鹿　妻…妻

第121回：妻としか住まない　その10

＊　＊　＊

鹿｜(ヽ´ω`)ｹﾞｯｿﾘ

妻｜((((；ﾟДﾟ))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

“審判”を待っているあいだに、こんなにもライフゲージを削られてしまった妻鹿。

もうだめなんじゃないか……このままジメッと一生を終えるのか……でも心には太陽を抱いて生きよう、ね。

と腹をくくっていたところに、

不動さん｜Prrrrr….

鹿｜(@_@)

☎️

鹿「はい、はい、うへぇ、はい！」

通過の報せが！　妻にLINEだ！📱

妻｜(✽ ﾟдﾟ ✽)

われわれが“社会人”になった瞬間が、静かに訪れた。

そして静かに喜びを噛みしめた。

というのも、通らなかった銀行もあり、うへぇ、という気持ちも引きずっていたからだ。

逆転……勝利なのか？

この打率で本審査（決勝戦）は大丈夫か……とまた別の不安に駆られてしまう。

不動さん「仮審査とおれば99％大丈夫ですよ」

そうなのだ。あとで説明を受けて知ったことだが、“仮”とか“事前”とかついても、本審査より緩いとか優しいとかではなく、資金面ではほぼ同じ水準の審査だったのだ。

つまりこれは、本審査ではなく、「売買契約」の“まえ”という意味合いのほうが強い！

契約を結んだ“あと”に借入審査が通らなかったら、売り主さん、不動さんに迷惑をかけるだけでなく、これまでの時間と労力すべてが水泡に帰す。

だから、みんなの安全保障みたいな感じで、事前審査が求められているのだ！

いくつかの敗戦はあったものの、無事に安全保障条約を結べた妻鹿は、ついに売り主さんと面会する権利を手に入れた！

次回、緊張の売買契約。売り主さんは妻鹿をどうみる！？

((((；ﾟДﾟ))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ