2014 2月

シカミミの絵日記14『北面の竹』

201402/28

     「もう誰も知らないだろうけど」と父は言った。「大山倍達先生は道場生によく“北面の竹”の話をした。寒く、厳しいところで育った山の北面の竹は、尺八にしたときに良い音がする。それに対し、日当たりの…

詩No.2『Strontium Café』

201402/21

  サイドミラーから見えた過去には 作業着姿の友人が 90年代には戻れないと呟いている   “久しぶり、マスクをとって、どうぞ一服。”   彼はタバコの煙に身を隠す いずれ今日は明日に追いつ…

シカ噺2『狸の就活』

201402/18

   聞くところによりますと、東京では四十数年振りの大雪が降っているそうで、こうも寒い日がつづきますと、朝布団から起きられなかったり、昼間も仕事に身が入らなかったりと辛いものでございます。    しか…